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その辺にいるエンジニア

博物館に行ってみたら想像以上によかった話

どうも、こんにちは!
最近になって地獄のような暑さが続いていますね。都内は今日も35℃超えてるみたいなので、みなさんも水分補給には気をつけてお過ごしください。

僕はこの3連休の間に博物館に行ってきました!最初は「行ったことないから行ってみるかー」「30分くらいで飽きるかなー」とか考えていたのですが、行ってみたら想像以上に良くて2時間くらい滞在しちゃってました。というわけで今回は、博物館に行ってみて中の人が考えたこと、感じたことについて書いていこうと思います。

行った博物館

www.tnm.jp

上野駅公園口から歩いて10分くらいのところにあります。基本の入場料は620円(休日、平日は分からない)で、中の展示物がほぼ全部見れます。期間限定でやってる特別展も見ようとすると別にチケットが必要みたいでした。
以下、博物館の構内図です。

www.tnm.jp

今回は時間の都合もあり、本館 → 平成館のみ回ってきました。
仏像とか陶器とか刀とか工芸品とか本当に色々展示されていたのですが、自分の興味の湧いたものだけ紹介していきます。ちなみに仏像には全く興味が湧かなかったので仏像が出てきません。申し訳ないです。。。

それではレッツゴー

台
短冊や懐紙を置くための台

簡単に言うと、ちょっとした紙を置くためにこんなお洒落で凝った机を使っていたそうです(全員が全員ではないと思いますが、、)。現代のウケがいいニトリ無印良品のいわゆるシンプルな机とは真逆ですね。

兜
大きな兜

めっちゃかっこいいですよね。しかもこの兜、よく見てください

兜の角の先
兜の角の先

角のところに❤️がある!お洒落! と思いましたが、これはハートマークではなく猪目ですね。魔除けや福を招く護符の意味合いがあるそうです。

刀1
刀1
刀2
刀2

刀かっこいいですよね。ただ写真ではわかりづらいんですが、刀先がやや薄白くて生々しいんですよね。人間の脂ですかね?これを見ると本当に人を切るために使われていたのかなーとつらつらと考えていました。
あと、個人的に刀の持ち手の部分が気になりました。

刀の持ち手
刀の持ち手

なんか穴が空いてるんですよ。この穴、目釘穴と呼ばれています。

刀の解説
刀の解説
茎(むかご)と呼ばれている刀の取っ手の部分の軸を安定させるために、あえて開けられている穴とのことです。少しの工夫ですが、こんな小さな穴にも意味があると思うと、いとをかしですね(言いたいだけ)。
刀によっては2つ以上の穴を持っているものもあり、穴が多い刀ほど時代を跨って長い間使われている刀とのことです。刀2は3つ目釘穴があるので、時代を超えてかなり長い間使われていた刀ということですね。

よくわからないやつ

よくわからないやつ
よくわからないやつ
名前忘れちゃったんですけど、これは興味深かったですね。一番時代の違いを感じました。
昔の人にとっては、これが自分を表現するための一つの方法で、数少ない綺麗な器にすごく心を込めてさぞ丁寧に書いていたんだろうなと思うとかかなり趣を感じました(言いたいだけ)。自分を表現することでさえも限られた人しかできなくて、貴重で価値のあるものだったのかなと。僕の個人的な見解でしかないですけど。
今の世の中TwitterとかInstagramとかSNSが溢れていて、写真パシャってして、ちょっと加工して、めっちゃ簡単に手軽に3秒くらいで渋谷なう!とかで誰でも自分を表現できちゃいますからね。

綺麗なお皿

色絵柏樹双鳥図大皿
色絵柏樹双鳥図大皿
今回はいきなり正式名称ぶっ込んで見ました。すごい具体的で作品の内容がスッと入ってくる良い名前のお皿ですよね。
プログラムで使う変数とか定数に名前をつけるときもこれくらい詳しくつけたいですね(自戒)。

有田という磁器窯を擁する鍋島藩では、藩窯を設置、高度の技巧と洗練された純日本風の意匠で、将軍家への献上品などを焼造した。この大皿は初期鍋島藩窯の貴重な作例で、平縁に作った器形や濃厚な筆彩の絵画的な絵付けは、鍋島としては珍しい。

だそうです。今以上に昔の人もこだわって物を作ってたってことですね。将軍家への献上品として、誰が、いつ頃(季節とか)、どんな気持ちで、この綺麗で繊細な感じのお皿の絵を描いたのか、すごく気になりました。

昔の模型

模型
模型

写真の向きがあってないのでちょっと見づらいです。前回と前々回と比べるとやる気のなさが写真から伺えますね。
ただ今も昔も模型の作り方って、そこまで劇的に変化しているわけではないんだなーと思いました。僕が知っている現代の模型と設計図もこんな感じなので(僕が情弱なだけかもしれない)、長年これはこれで面白いなという感じです。バーチャル模型とかバーチャル設計図とかってありそうですけどね。

船人形

玩具 船人形
玩具 船人形
船に乗っている人たちは多分全員男性でした。旗を振ってる人の体の角度とかリアルですよね。
それにしてもこの船は何をしている様子を表した船なんでしょうか。それが一番気になりました。旗を振ってる人の体の角度的に、おそらく作り手は超真剣にリアルに船の様子を再現しているはずだと思うんですよ。でも何をやっているかさっぱり分からない。いとをかしですね(ほんと、言いたいだけ)。

疲れてきたので、、、

この辺りでちょっとまとめます。

博物館、必ずしも全部ちゃんと見なくてもいい

自分が面白いと思ったコーナーとか展示物だけ見ればいいと思いました。むしろそうしないと回るのに3〜4時間かかりそう。

方向性は違えど、すごくこだわってものづくりしてる

個人的な見解ですが

  • 昔の人:自分のうちにある考えや感じたことをものづくりにいかに反映するか、いかに自分を表現するかを追求している気がする。内向き。感情的。
  • 今の人:何を作るか、いつ誰が使うか、とかを重点的に考えて、使ってて便利とか快適とかを追求している気がする。外向き。合理的。

という違いがあるなーと思いました。だから現代は使い方が分かりやすい、使いやすいシンプルなもののウケがいいんだなーと思いました。もう少しこのものづくりの時代による考え方とか志向性の違いを詳細に知りたいなって思いました。

いつの時代も人は自分を表現したい

いつの時代も、人は何らかの方法で自分の考えや感情を表現したいんだなと思いました。
昔の人はそれが貴重だったからこそ、ものづくりの部分に込めていたのかなと思いました。

終わり

というわけで、ちょっと大人のデートにも良さそうな博物館。
興味の湧いた方はぜひ一度足を運んでみてください。 それでは!